ブレッシング・イン・ディスガイズ |
壮大でクラシカルなサウンドと“天使の歌声”で一時代を築いたグループ:RENAISSANCE(ルネッサンス)。そのリード・シンガー、アニー・ハズラム(女性)のソロ・アルバムだ。
トニー・ヴィスコンティ:プロデュース、ソロとしては4枚目に当たる。クラシカルな曲調と5オクターブの歌声はそのままに、コンパクトで聴きやすいアルバムに仕上がっている。とにかくメロディーの優れた曲が多い上、クラシックの持つ高尚さ、エレガントな雰囲気を兼ね備えているため、 RENAISSANCE じゃ曲が長すぎるという人でもお勧めできる。収録曲の1つがTV CM「スーパーニッカ・魚図鑑」で使われたため、ここ日本では RENAISSANCE を知らないポップ・ファンにもヒットした。 人気プロデューサー:トニー・ヴィスコンティの腕は確かで、以前のソロの再録音曲(歌詞は別)「Love Lies, Love Dies」でさえ、更に透明感の増した秀逸なサウンドになっており、完成度の高さは普通じゃない。RENAISSANCE の曲を思い切り短くしたような 6.「Raindrops & Leaves」、7.「Whisper From Marseilles (for Julien)」 辺りがハイライト。初のアニー自身のペンによる最後の After The Oceans Are Gone も明るいコーラスで好感が持てるナンバー。ちなみに、7. は後に DREAM THEATER に加入するキーボーディストのジョーダン・ルーデスが作曲している。 2005年05月09日に VOICEPRINT より、「High Above」、「Paintings Last Forever」の2曲を増曲し、16曲入りとなったスペシャル盤 (ASIN: B0007ULNFO) もリリースされている。 |
不思議の国のアニー |
元々はファッション・デザイナーを目指していたアニーにとって、歌うことこそ天職だった。これはアニーが77年に発表したファースト・ソロ。ルネッサンスの代名詞ともなっている美しく滑らかなソプラノ・ヴォイスを操る彼女にとっては、少々遅すぎる感がしないでもない。ルネッサンスはとにかくクラシカル・ロック一直線といった感じで、言うなれば“優美”で“典雅”だった。しかしここではそんなに気負ったものはなくて、婚約者(当時)のロイ・ウッドの全面協力の下、伸び伸びと歌っている。ミュージカルのスタンダード“ネイチャー・ボーイ”とか、超高音のスキャットが美しすぎの“ロッカリーズ”とか、伴奏楽器にしてもマルチ・プレイヤー、ロイが取っかえひっかえ使っているお陰でバラエティに富んだものになっている。ラストはドヴォルザークの“家路”。これがまたはまってるんだな。 |
ライブ!スタジオコンサートフィラデルフィア1997 [DVD] |
極端に映像が少ないアニーの貴重なライブです。“Pool of Tears”や“What He Seeks”など個人的に大好きな“Blessing in Disquse”からの選曲がとても嬉しいです。オープニングの“Carpet of the Sun”から一気に引き込まれます。ぜひご覧あれ! |
LOST IN LOVE
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