半落ち [VHS] |
とにかくラストシーンはボロボロ泣いてしまいました。法廷でのシーンは傑作でしょう。もちろんアルツハイマーの妻を殺したことは許されません。許されないことなのに胸がつまります。 前半がダラダラとしているのが残念。でもそれぞれが抱えている苦しみを浮き彫りにしているのはよかったです |
クライマーズ・ハイ [DVD] |
ドラマや映画に良くあることだが、
時間や場所のテロップは極力なくして、 映像で語ってほしい。 それが無理ならせりふで言ってほしい。 効果音に飛行機が飛ぶ音を入れるなど、 音声はすばらしい。 説明が過ぎるところもあるが、 セリフも、奇を衒ったキャッチフレーズがなくていい。 見るのがかなり遅れてしまったが、 何度見ても飽きないドラマである。 あの事故のことを少しでも知って見たほうがいいし、 見終わってから知ってもいい。 |
クライマーズ・ハイ [DVD] |
やはり役者がしっかりしているからか、すごく引き込まれました。
主人公の子供が事故に巻き込まれるのかと思ったけど、違いました。 なんだろう、泣かせようと言う要素は全くない。 本当に、ドキュメントを見ているような感覚です。 そして同時に、会社という組織に生きるという息苦しさっていうか、もどかしさ? そういうのもあったり。 すごくリアルだなって思いました。 気持ちが盛り上がったのは、スクープを抜こうと画策する場面ですね。 チームワークが気持ちいい。 だけど、現実はそううまくいくわけじゃないし。 見終わったあとも、ドキュメントを見ていた感じ。 そのあと、主人公はどうしたんだろう? 戻ったのか、それともそのまま去ったのか。 気になります。 だけど、見ていたのは「ドキュメント」なので、それがわからないもどかしさはあっても、作品に対して不満とかはない。 感動させようとか、泣かせようとか、見ているわたしたちを巻き込んでの感情戦争は全くなく、第三者である「報道」をしようとしている人たちを、本当に観客として眺めていた感じ。 だけどその姿勢が真摯だから、いろいろと伝わってくるものがある。 仕事とは? 会社とは? 上司とは? 部下とは? 理想とは? 現実とは? 今の気持ちを一言でいうなら「悔しい」 思い通りにはならない。 現実は、絶対に「ハッピーエンド」になるわけじゃない。その続きかいつでもあるのだから。 本当に、悔しい。 なんだか悔しい。 だけど、それが現実。 だけど、その中に喜びや、高揚や、幸せもあって。 悔しいけど、悔しいだけじゃない。 それが人生だなって、しみじみ思っています。 |
出口のない海 [DVD] |
市川海老蔵主演ということで、実は抵抗感がありました。彼は歌舞伎の世界の人で実際の演技を見たことがない。
また女性とのスキャンダルな記事を今まで目にすることが多く、マイナス面でのイメージが強かったのです。 この映画を観て良い意味で裏切られました。恋人、父親や家族、戦友との演技のなか特攻隊員としての死に向かう 苦悩と不安、恐れの表情が様々と変化し惹きつけられます。 人間魚雷については、名前だけ知っていましたが、魚雷に人が乗れるように改造しただけの狭い空間のなかで 出撃していった当時の若い方たちはどれほど怖かったことか。と想像するだけで泣けました。 潜水艦の中での乗組員たちも映画「Uボート」を思い出させるカメラワークで緊迫感があります。 CGや特撮処理ではまだ不足感を感じるものの、海老蔵さんおはじめとする俳優さんたちの演技、表情が秀悦であるために 昨今の日本の戦争映画としては完成度が高く、泣けます。あらためて戦争映画の悲痛さを伝えきるのは俳優さんの演技力と それをなり立たせる脚本、演出があって感動できると感じました。 |
ヒップ・クルーザー |
高校生の頃渡辺貞夫のラジオ番組で向井さんの「コーラルアイ」を聞きました。なかなか音源にめぐり合うことがないまま約20年。ついに私のもとにやってきた! 向井さんの伸びのあるハイトーンとスーパーテクを楽しめる良質なフュージョンアルバムです。 かつてインタビューでフュージョンに飽きちゃったんだよねって言って、こっぱ難しいことをやり始めた向井さんですが、ポップに聞けるフュージョンもたまにはやってくれないかなぁ。 |
ムーン・ストーン |
なにしろ30年以上前の日本ですから、、、音質はけしてよくありません。
若者の少し背伸びしながらも溌溂としたプレイを素直に楽しむアルバムだと思います。 個人的には今でもこうして買えたというだけで最高評価です。 |
第三の時効 (集英社文庫) |
やや難しい文体なので、多少読みにくいところがあったのですが、
とてもいい内容だったと思います。 謎が深まっていき、物語に引き込まれたとたんに、急に真相がわかる。 急展開とはいっても、衝撃的な後読感を得られるラストの連続。 すばらしいです。 特に表題作の『第三の時効』がすごい。 法律の網をくぐり抜けてしまうという斬新な構想。ここには驚きを隠せませんでした。 横山作品は何が起こるか予想もできません。 |
臨場 (光文社文庫) |
短編集で物語は別々ですが、検視官・倉石が登場するというのは共通。視点は様々で、倉石の出番も多かったりチラッとしか出てこないもの様々です。
ただ一貫して検視官・倉石の凄さが描かれているので、短編と言っても読み応えたっぷり。どの話もただの推理ものではなく、その裏にしっかりした人間ドラマがあるのがいいですね。希望が見えるものもありますが、中には哀しさで満ち溢れて読後感が悪いものも… ただ、全て通して読むと「人間って捨てたものじゃないな」とほのかな暖かみが胸の残ると思いますよ。 |
【予告篇】出口のない海
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