Gutter Ballet |
5作目にしてようやくの日本デビュー・アルバムとなった90年発表の名盤です。
前作よりプロデュースを手掛けるようになったポール・オニールとのコラボレーションがより高い次元で結実し、作品全体にドラマティックな雰囲気が漂っており、中でも表題曲の#2は「ドラマティック・ヘヴィ・メタルにおける究極の完成型」と呼びたくなるほどの名曲中の名曲です。 1曲目の「Of Rage And War」こそ、かつてスラッシュがかった荒々しいパワー・メタル・バンドであった頃の名残を色濃く感じさせるヘヴィな曲だが、これまた絶品のドラマティック・チューン#4「When The Crowds Are Gone」や、IRON MAIDENを思わせる曲調の#8「The Unholy」、物悲しくも力強いバラードの#10「Summer's Rain」など名曲揃い。#3や#5など、叙情的なインストの小品も味わい深く、アルバム全体のドラマ性を高めるのに貢献しています。 ジョン・オリヴァ(Vo, Key)の弾くピアノと、クリス・オリヴァの弾く泣きのチョーキングとフラッシーなタッピングを巧みに組み合わせたギター・ワークが織りなすドラマに酔いしれたい一枚。アメリカ・ビルボードでは124位にとどまるも、ドイツでは47位まで上昇し、後に主戦場となる欧州での基盤を築いた作品でもあります。 だからナニ?何か問題でも??? |
Still the Orchestra Plays: Greatest Hits Vol.1 & 2/+DVD |
ベスト盤の選曲は…まぁこんなものか?Sirensとか初期の曲がないのは寂しい。オマケのDVDは、PAL方式でかつ、テープ起こしと思われる。冒頭に、今は亡き日本のレーベル「ゼロ・コーポレーション」のロゴまで出てきて苦笑。オマケといってもオフィシャル品なんだから、何とかならんのかな? |
Streets: A Rock Opera |
NYの街でドラッグに溺れるミュージシャン。苦痛と絶望と高慢な心が、自らを苛み続ける。彼に安楽は訪れるのか? サヴァタージ特有の様式美は、ここではNYのデカダンな雰囲気を醸すのに重要な役割を演じている。NYというより「ゴッサム」と呼びたいような雰囲気だ。ジョン・オリヴァのしゃがれ声も、ここでは語り部としてほとんどトム・ウェイツの域にまで達している。感動のバラードがいくつも収められているのも、本作の特徴だ。特に終曲「Believe」は、何度聴いても、気分が高揚し涙が溢れてくる。ここまで優しく、同時に力強いバラードは、他に知らない。クリス・オリヴァのギターは神がかっている。バンド自体がそれほどビッグではなかったため、ギター・ヒーローの座につくことなく夭逝してしまったが、本作での演奏はもはやランディ・ローズくらいしか比する対象はいない、とさえ思える。 |
Savatage- "Somewhere in Time" & "Believe"
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