Chicken Zombies |
初めトカゲやシャンデリアの楽しい格好よさに聴き入って、次にスモーキンビリー、GWD、ジャブのような煙臭さに執着し、最終的にベイビースターダストやアリゲーターナイト、マリオン、デッドマンズギャラクシーデイズなど危機迫るミッシェルに依存していきました。解散後、長い時間が経ち、アベちゃんが死んでしまって、ふと気付いてみると、今はこのアルバムとアウトブルースを1番よく聴いています。ロシアンハスキーやゲットアップルーシーで楽しそうにカッティングを刻む音。ホントにハスキーのギターソロの始めのパートのブラッシングは鳥肌でニワトリのモノマネです。やっぱり彼はリズムギターの天才です。バードメン、カルチャーで複雑な不協和音を格好よくまとめてくる即興センス。カルチャーの歌詞はチバの曲の中でも一ニを争うくらい凄いものがあります。口ずさめるほど記憶に残るギターソロ。このアルバムは四人が四人とも発展途上な中で、「こうしたら面白いんじゃないかな?」「このリズムが1番格好よくないか?」って試行錯誤しています。「クールでスマートで面白みのあるリズム」を目指した四人の熱意の塊だからこそ、こんなにも心が踊らされるようです。これからもずっと聴いていくんだろうなぁ。意見がまとまんなくてすみませんでした。ボクのなかではそんな感じのアルバムに今現在なりました。 |
Odessey and Oracle |
オリジナルアルバムはたったの2枚しか残さなかった彼ら。必然か偶然か2枚目は「二人のシーズン」の大ヒットによって作られたものの、大大名盤になりました。簡単に言えば彼らのサージェントペパーズですが、楽曲のクォリティで言えば、サージェントを遥かに凌ぐ作品です。サージェントの方がビートルズ版オデッセイといってもいいくらい、素晴らしいです。元々演奏力のあった彼ら、特にこのアルバムでのリズム隊は物凄いです。ドラムのアイディア豊富なリズムパターン、ベースラインのユニークさ。ベースを聴いてるだけでも気持ちいいったらありゃしないです。英国の冬の空を思わせる、ポップな名曲の数々。'67~'68にかけて、無数のサージェントペパーズが生まれましたが、私にとっては1,2を争う名盤であります。ステレオ、モノラル両方収録されてますが、冒頭の曲がモノラルヴァージョンでは一部コーラスが編集されてますので、ステレオの勝ちですね。全曲名曲ですが、白眉は6,9,11あたりでしょうか。 |
ラストハザード [DVD] |
この映画、最近流行のやたらと素早いゾンビが人間を襲うゾンビアクション映画として
期待すると完全に期待を裏切られます。この映画のゾンビは基本的に生前の人間と運動 能力と同程度。それどころか記憶や思考も失わず生前と同じ習慣で社会生活を続ける ゾンビドラマ映画なのです。 その意味で、よくあるただ逃げたり、ゾンビを倒したりするだけのゾンビアクションより 内容と脚本は圧倒的に深く興味深い。 数あるゾンビ映画の中では他に同種の設定はゾンビーノ程度しかないが、ギャグに徹した それよりもさらにシリアスにドラマが展開する。 この映画のゾンビ化原因は、原因不明により、死んだらすべてゾンビ化というのは 初期ロメロゾンビと同じ設定ですが、社会が、ゾンビ化した人間も排除や拘束すらせず、 ゾンビの人権を容認して、ゾンビが普通に社会生活を送っているのが面白い。 ゾンビも生きていかなければいけないのでバイトをしたりしているが、そのうちゾンビは 気持ち悪いということで差別が始まり、職を解雇されたり、家族や恋人から捨てられたりする。 そんな心の痛みを持ったゾンビ同士は同好会を作り、生肉しか基本食せないのに、パーティの定番 ということで食べてもすぐ吐いてしまうドーナツを食べながら慰めあったりするなど、死んでも 実に人間臭い。ゾンビであることを隠すために、腐った地肌を隠す特殊ファンデーションのCMも 流されていたりする。 しかし、ゾンビを迫害し、排除する連中も一部社会に生まれ、過激な女隊長をリーダーとした 私兵軍団と、ゾンビは進化した新人類であり人間を家畜と見る急進派のゾンビ聖母マリアとの 小規模な全面抗争へと発展していく。 ただ、この映画のゾンビは頭を撃っても死なず、完全に脳を破壊しないと機能停止しないので ゾンビのほうが圧倒的に強いです。 主人公は、ゾンビにしてはやたらむっちりとした肉付きのいい太ももと胸をした ジョディ・フォスター似の普通の美人OL。他、重要な役どころを演じるのが、 ゾンビ排除派の女隊長と、ゾンビ派リーダーの聖母。この映画、女が本当に強くたくましい。 最低のDB野郎の彼氏も重要な役どころとして出演しますがこいつは本当に最初から最後まで どうしょうもない野郎でした。男は本当にメソメソとして情けないという映画でした。 |
サンゲリア 25th ANNIVERSARY SPECIAL EDITION [DVD] |
イタリアンホラー最高傑作として名高いルチオ・フルチ監督のサンゲリア。死者が蘇るというマトゥール島に広がる現象は病気、ウィルス、細菌、呪い、何が原因なのか、今作品中でははっきりと位置づけはしていない。ともあれ、噛みつかれればいずれはゾンビに変貌してしまうことから、感染するということは事実である。
映画自体は、おどろおどろしい島の雰囲気に加え、時折流れてくる原住民のドラムの音には、ひときわ恐怖心や焦燥感を煽るような演出があった。ルチオ作品には、ストーリー性よりもこのような演出効果をねらった作品が多いように見受けられる。二、三回みなければ、ストーリー全体を把握することができないような内容も多々あるが、このサンゲリアは至ってシンプルなストーリー展開を見せてくれる。 また今作品は後のゾンビ映画にも大きく影響を与えた。原住民=ブードゥー教といったイメージをふくらませ、呪術的な意味合いが大きく、そのため朽ち果てた死体さえも蘇る訳である。このあたりはロメロ作品のゾンビと一線を隔てている。 |
吸血ゾンビ [DVD] |
良作、駄作がはっきりしているHammer Film作品の中で、この「吸血ゾンビ」は間違いなく良作の部類に入る。
何と言ってもTempoが良く、脚本がしっかりしているのか、ダラダラEpisodeがないので、Lastまで退屈しない。 特に、教授の教え子がZombiの群れに襲われるSceneはかなり見応えあり。 ZombiのMake-Upが現代よりも稚拙なので、気持ち悪さは物足りないが、それでもかなりの恐怖度ではある。 私としてはフォーブス教授役のアンドレ・モレルが気に入った。 火に包まれた悪徳地主の屋敷で右往左往するのは情けないが、そこまでの活躍は眼を見張る物がある。 お年を召しているにも拘らず「吸血鬼ドラキュラ」Series第1作のヘルシング教授も真っ青の行動派で、機転も利くし、この手の怪奇映画の主人公としてはVery Good。 それと教え子の妻アリス役のジャクリーン・ピアースのExoticな美しさも必見! この後「蛇女の脅怖」で蛇女役に大抜擢されたのも頷ける。 他の方のReviewにあるようZombiは全く血を吸わないので、邦題の「吸血ゾンビ」は偽りありだが、配給会社20世紀Foxは当時Zombiの知名度が余りにも低いので、集客効果を上げる為、『吸血』という単語を使ったそうな。 その効果もあってこの作品は大Hitしたそうな。 但し、Dracula Series第2作「凶人ドラキュラ」との2本立公開だったので、果たして『吸血』という冠言葉がどれだけの効果があったのかは謎??? 余談だが、特典映像のOriginal劇場予告編は良いですよぉ。 特に「凶人ドラキュラ」との2本立用の予告編は素晴らしい。 何が素晴らしいって、思わせぶった、大仰なNarrationがゾクゾクします。 まるで見世物小屋の呼び込みのようなNarrationですよ。 |
Pride and Prejudice and Zombies: The Classic Regency Romance-Now with Ultraviolent Zombie Mayhem (Quirk Classics) |
ゾンビになる疫病が蔓延している英国では、それらunmentionablesと闘うために東洋の武術を身につけることが尊敬される紳士の条件であった。特に京都の忍者の術が上流階級の間では尊敬されていたが、貧乏で日本嫌い、変わり者のMr. Bennetは五人の娘を中国に送り少林寺拳法と剣術を身につけさせていた。
ロンドンの上流階級に属す独身のMr. BingleyがMeryton村に別荘を買い、彼を歓迎するための舞踏会でMr. DarcyはElizabeth Bennetを侮辱する(かの有名な場面)。その直後に舞踏会はゾンビの襲撃に遭い、見事な闘いの術を披露したElizabethにMr. Darcyは惹かれるものを感じる。 上品なオースティンのロマンスとグロで下品でバイオレントなゾンビものを合体させたところがこの作品の最大の魅力である。すべての章が原作と一致するように書かれていて、原作をちょっと変えただけで突如下品になるジョークが可笑しい。女性ファンが多いオースティンの作品を若い男性が書き直すとどうなるのか、というところも興味深い。残念なのは、ジョークの繰り返しが多く、展開に意外性がないところ。だが、オースティンファンが読まずに「品がわるい」、「侮辱だ」と批判するのはお門違いだ。私もオースティンファンだが、嘔吐や脳みそが飛び散るパロディが、主人公の性格をめちゃくちゃに変えたハーレークイン式ロマンスよりも侮辱だとは思わない。大学の授業で、原作とあわせてこの作品とハーレークイン式ロマンス版オースティンを比較すると面白いと思う。 |
The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead |
~ある日突然、生ける屍達が平凡な日常生活を送る私達を襲って来たら、、、。この本は「ゾンビ」の習性、特徴から武器、逃げ方やゾンビのいる世界でのサバイバル法など実用的に説明されています。「そんなことあるはずない。」「映画の中の世界だけで架空」と思いながら読んでいても、心の隅のほうで「覚えていた方が、、」なんてちょっと不安になったり「なる~~ほど」とタメ?になるような解説もありゾンビ映画等お好きな方ならきっと面白いかもしれません。 ジョークとはなくむしろほんとの災害サバイバル本のような感じなので面白さを求めている方は少し物足りないかもしれません。~ |
The Zombie Zone (A Stepping Stone Book(TM)) |
Aから順番に読んできた読者にとっては感慨深いものです。もちろん話自体は一話完結なので、この本だけ読んでも十分面白いでしょう。
今回はルイジアナ州ニューオリンズが舞台。Ruth Roseのおばあちゃんが絵を描くツアーに毎度お馴染みDinkたち3人も一緒についてきました。そこで自然のままに暮らしている小さな村を訪れますが、途中「Danger! Zombie Zone」の看板を見つけます。村の墓地では二つの墓が掘り返され、中の遺体がなくなっていました。その夜、村の近くでキャンプを張る三人が見たものは…。ちょっとホラーがかってますが、三人は持ち前の行動力で謎を解いていきます。 |
アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン |
トム・デマルコとその同僚による、プロジェクトによく見られる86個のパターンの
観察記録。皮肉の効いた記述に思わず苦笑いする話が一杯です。 特に面白かったのが以下の7つ。 アドレナリンジャンキー: アドレナリン中毒の組織は、優先順位が絶えず変化し、たいていのことが流動的で、 はっきりしたものや長期的なものは何もない。 マニャーナ(スペイン語で「いつかそのうち」): 切迫感が沸かない時間枠(30日〜90日くらい)では行動を起こせなくなる。 かかし: 顧客のフィードバックと感想を引き出すために「要求のエサ」として“かかし”を 意図的に提供する。かかしは、不完全でも間違っていてもよいので、早い時期にて 低コストですばやくつくるのが肝要。人々は、白紙から答えを作ることは嫌がるが、 すでにあるものは平気で批判する。 まず話す、次に書く: すばやく適切な決定にたどり着くのは、メールより会話が最高の手段である。決定 したら、明瞭であとに残る形の文章で関係社全員に伝える。 暴力脱獄: れっきとした対立が原因なのに、なんでもコミュニケーションの失敗と解釈される。 コミュニケーションの改善などというごまかしでなく、対立解消と真正面から向き 合うべき。 音吐朗々: プロジェクトの目標が繰り返し明瞭に掲げられる。 ダボハゼ: チームが適切に処理できないほどの仕事を受け、スピードが遅くなる。仕事に優先 順位をつけ、価値の低い仕事は価値の高い仕事が完成するまで保留する。 プロジェクトに従事する人はもちろん、それ以外の人にも、普段の業務で役に立つ アイディアが満載の本です。 |
SPEED (The zombies series) |
本書の扉に、ふたつの言葉が掲げてあります。「世界が生まれた。風よ、いつまでも続くように吹け!」というシモーヌ・ヴェイユの言葉と、「Go ahead, punk! (かかってこい、クソ野郎!)というジーナ・ローランズの台詞。ふたつの言葉のとおり、話の疾走感、スポーティな軽快感、生きのよさが気持ちよくて、一気読みに走ってしまいました。面白かったなあ。
アギーや朴舜臣(パク スンシン)はじめ、「ザ・ゾンビーズ」の面々と、同じ仲間として行動するなかで、徐々に解き放たれていく岡本佳奈子、十六歳。名門女子高の一年生。彼女が「ザ・ゾンビーズ」との冒険を通して成長する姿が生き生きと、鮮やかに描かれていたところ。とってもいかしてた! 躍動感あふれる話の展開に、ぐいぐい、引きつけられていきました。 ちなみに、名前が出てくる次の映画を見ていると、話の面白みが一段とupするでしょう。『リトル・ダンサー』と『燃えよドラゴン』と『犬神家の一族』(オリジナル・ヴァージョン)の三本。なかでも、『リトル・ダンサー』(イギリス映画、スティーヴン・ダルドリー監督)は、主人公の女子高生が、今いる自分の場所から跳躍し、羽ばたく姿と重なるところがあるので、できるだけ見ておきたい映画ですね。 |
フライ、ダディ、フライ (The zombies series (SECOND)) |
本書は直木賞受賞作『GO』の原作者・金城一紀が発表し、2005年7月9日に映画化(監督:成島出、主演:岡田准一、堤真一)公開された青春エンターテイメント小説である。
妻と娘を大切にしながらいたって平凡な人生を歩んできた47歳の中年サラリーマン・鈴木一。ある日、自分の大切な一人娘・遥がボクシングの高校チャンピオン・石原勇輔に乱暴された事で失意に陥り、復讐を試みた発端から奇妙な高校生のグループと知り合い、父親として大切なものを取り戻そうとする鈴木と彼に協力する高校生たちが過ごした一夏の物語である。 通常、乱暴された娘の復讐を晴らそうとする中年男の物語を設定すると陰惨な展開を印象づけるが、本書は読了後に一言“爽やか”以外に言葉が見つからない程、読後感として清々しい気持ちにさせる。まるで『ロッキー』を見ているような印象を与えるのだ。 登場人物も鈴木に闘い方を教えるために夏休みを費やして彼を鍛える在日朝鮮人の高校生・朴舜臣(パクスンシン)や鈴木に協力する高校生・南方、山下、板良敷、萱野といったグループ仲間たちが携帯電話を持たなくても互いに心が繋がりあう彼らの関係が心地よい。 また他にも、会社の上司で同期でもある藤田が事情を知り、留守中の鈴木の仕事は自分が預かるから目の前の事に専念しろという粋な計らいや帰宅途中で定時刻にいつも乗り降りするバスの運転手と同じ顔ぶれの乗客たちが、毎回バスと競争して距離を縮める鈴木に徐々に関心を示し、最後の日にベスト記録でゴールをした鈴木に感激して潤んだ目で親指をたててガッツポーズするバスの運転手や拍手を送る乗客たちにも心地よさを覚えた。 そして最後に鈴木一が父親として娘に呼びかける言葉〈メッセージ〉もよかった。 |
The Zombies-Time Of The Season
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