永遠の仔 DVD-BOX |
原作を読んでからこのドラマを見ると見事なまでの失敗作だということが分かる。配役は申し分ないのだが、脚本家のチョイスがまず大間違い。原作をまともに読まないで演出を行っているなど問題点だらけである。少なくとも原作を超えたなんて言う感想は絶対に出てこない駄作である。
何せ主人公三人の心理をちっとも追っていないのだ。児童虐待についての触れかたも表面的。そもそも原作は児童虐待の本当の悲劇を突き詰めているからこそラストのセリフに行き当たるのだが、その辺がちっとも掘り下げられていない。虐待が悲劇なのではなく虐待されたことにより自分の存在意義を見失ってしまうことこそが悲劇だと原作は問うているのに。この辺がちっとも伝わってこない。しかも前半のキーマンである優希の弟の描写の薄いこと薄いこと。弟の存在こそが優希が生きてきた意味なのにちっとも分からないのが致命的なミス。この話は子供時代を丁寧に描写しないと成り立たないことが製作者は理解できていないらしい。スタッフを変えて他局で作ったらもっといいものになったのに。残念だね。 |
永遠の仔 Vol.1 [VHS] |
恐ろしく灰色だ。
音楽は坂本龍一だが、音色も冷え冷えしている。 ドラマ全体に笑みというのは一切ない。 中谷美紀、石田ゆり子はきれいなのに明るさというのは取り払われている。 ストーリーのテンポ、演出も何だか昼ドラを見ているような流れだ。 だが、これほどまでの色調をTBSやフジのドラマではできないだろう。どこかにからっとした部分、希望を作ってしまう。日テレだから出せる味だ。 このトーンに最後まで惹きこまれてしまうのだ。 |
永遠の仔 オリジナル・サウンドトラック |
TVドラマ「永遠の仔」のサントラ。 TVドラマのサントラとしてはレベルは高いと思う。 ドラマの雰囲気の絶妙に絡む冷淡な音世界はデザートアンビエントだ。 つまり音が前面にでるのではなく、あくまでデザートの役割を果たしているのだ。創ったのは半野喜弘。あの坂本龍一との活動などで有名だ 教授の影響を受けたと思われる曲群はこれからのTVドラマサントラの 新しい方向性を兼ねている。 |
LOST CHILD |
さみしいだけの曲である。 その1つの曲を、わずかに楽器の編成を変えつつ、3度繰り返してみる。 するとどうだろう・・・・・・やはり、さみしいだけなのだ。 次第に、聴くにつれて疲労してくる。 |
I will... |
男女2人組みのユニット、イクシードの最大のヒット曲にして、ドラマ「永遠の仔」主題歌。 ややアップテンポで激しめの曲ですが。ギターやピアノの他に、バイオリンなども使われた曲で、大人達のヒリヒリ痛い物語に、とても合っていました。 サビの言葉とメロディーがとにかく好きです。救いがない中で、「君の手を握りしめて光を探す」という。切実過ぎる切なさが溢れてるじゃありませんか。 カップリングは死にゆく主人公の心情をハードロックで歌っています。 残念ながらイクシードは数年前に活動を休止してしまいましたが、あのドラマでこの歌が気になった方。今から新品で手に入れるのは難しいかも知れませんが、中古などでもゼヒ。 |
永遠の仔〈下〉 |
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
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永遠の仔〈上〉 |
子供をめぐる痛ましい事件のニュースを目にする度に、この本を思い出します。
親の人生の歯車がどこからずれ始めたかは、それぞれですが子供たちに大きな傷を負わせ、”負の連鎖”という言葉が頭の中をよぎります。 悲しく重い内容ですが、最後に僅ながら光が差し込みます。 人間が背負う業を取り上げながら、何処かに救いがある遠藤周作の小説を思い起こします。 作者の後書に編集者への謝意が述べられていました。 天童 荒太氏がこの小説を書き上げる為、心身共にどれだけの労力を費やしたか想像も付きませんが、編集者の強い想いもあって始めて成立した力作でしょうか。 |
永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫) |
2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。 2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門 第121回直木賞候補作品 作者の代表作品。 直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。 |
地鐵谷峰鬧爆速遞仔:"抵你永遠都做呢度!!!!"
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