グッバイ・ガール |
渡辺桂子は80年代前半を代表するアイドルの一人でしょう。結局B級に終わったものの、そして歌唱力もイマイチだったとは言え、思春期後期の少女の憧れ、背伸び、儚さ、切なさ、とまどい等々を歌いあげた名曲の数々を残してくれました。この2nd.アルバムは特にその傾向の顕著な曲が多く、10曲中8曲を手がけた売野雅勇・筒見京平の最強コンビは、彼女の危うげな魅力を存分に引き出していると言えましょう。他の2曲も、拓郎作曲の4th.シングル「グッバイ・ガール」、異色の味わいの「とまどいデート」共に胸キュンの出来で、「アイドルは雰囲気だ」を実感させてくれる名盤です。「密告」・「都会への伝言」は現在リリースされている他のCDには収録されていないので、是非入手されることをお勧めします。 |
グッバイガール |
中島みゆきさんのオリジナルとしては16枚目?のアルバム。'88年の作品。
初期の作品と比べると音楽的な洗練度が高まった印象を受ける。それ以前の作品と比べると、詩の情念が前面に出ず、良質な音楽として耳に入ってくる感じが強い。 初めて瀬尾一三さんのアレンジで世に出たアルバムであるが、「地上の星」「空と君のあいだに」などヒット曲はもちろん、現在までコンビを続けるアレンジャーであり、彼との出会いによって、中島みゆきさんの音楽は完成したと言うことなのかも知れない。 「野ウサギのように」「十二月」 女の情念のすさまじさ、怖さが決してストレートに歌われているわけではないのに、聴き手の心にはストレートに伝わってくる。このアルバムをヘッドフォンで通して聴いて、一度もドキッとしないで済む男性や、一度も歌詞に共感しないで済む女性はきっと幸せな人生を歩んできたのだと思う。 他にも前川清さんに提供した曲のカヴァー「涙-made in tears」や「吹雪」「MEGAMI」など洗練された曲が並ぶ。 「気にしないで」は加藤登紀子さんがカヴァーすると、ものすごく格好良い曲なのではないかと勝手に思い込んでいる。ぜひ一度聴いてみたいのだが、加藤さんには「この空を飛べたら」を提供していることでもあるし、可能性はないのだろうか。 |
グッバイガール [VHS] |
劇作家ニール・サイモンが映画用に書き下ろした脚本を映画化したものです。小品ですが、こんなに気持ちよく笑える映画は何年かに1本しか現れません。リチャード・ドレイファスは売れない俳優の役で、「トッツィー」のダスティン・ホフマンのようになかなか仕事が見つかりません。その彼が「リチャード三世」を演じることになって、その舞台初日のシーンのおかしいこと! 映画の初めから終わりまで、名台詞や傑作なギャグがつめこまれているのですが、印象的な場面で必ず雨が降っているのが特徴です。ドレイファスとマーシャ・メイスンが出会った日、アパートの屋上でパーティーをした日、そしてラストシーン。ペーソスあふれるコメディーが好きな人におすすめします。 |
グッバイガール [DVD] |
大好きな映画の一つです。 内容は壮大なドラマでもなんでもないので気合を入れずに見られるのですが、脚本等映画の作りが良質でテンポのよさが際立っており、見るものを飽きさせません。 リチャードドレイファスはアカデミー賞を受賞しましたが、それに値する、 素晴らしい演技を見せています。(アドリブなのではないかと思えるくらい) 時間を無駄にしたなんて思うこともなく、気軽に笑って、ほのぼのしたいときは是非お勧めです。 |
グッバイガール [DVD] |
ニール・サイモンの作品は日本で言うならば小津 安二郎監督の世界と共通するものがあり、普段の生活の日常的な事柄を観ている人達と同じ目線で描いています。本作品も特別な奇抜さも無く男女の恋愛を笑いを交え、現実的に伝えてくれます。しかし、日常的な毎日の意外な発見と喜びを本作品は語り、見終わった後に一服の清涼感を憶えます。ロマンチック・コメディはいつの時代も不変でいつの時代でも受け入れられる。そんな映画です。ガーフィールド役のリチャード・ドレイファスはアカデミー主演男優賞を受賞しました。私はたいてい日本語吹き替え版を好んで観ていますが、この作品は是非字幕スーパーでドレイファスのしゃべりに注目してください。お勧めの映画です。 |
グッバイガール [DVD] |
10年近く前に深夜のロードショーで観てすっかり虜になりました。
傑作舞台の映画化ですが、もっと評価されていい作品だと思います。 ニール・サイモンの脚本、ハーバート・ロスの演出をはじめ、シングルマザーでダンサー のポーラ、舞台役者のエリオット、そしておませなポーラの娘 この3人の 役者たちが本当に素晴らしく、非常に愛すべき存在です。 3人の心模様が実に繊細に的確に描かれており、自然に感情移入でき ます。自然に大笑い、自然に涙がこぼれました。 本作でアカデミー主演男優賞を最年少受賞したリチャード・ドレイファスは 長身のハンサムスターではないものの、母性本能をくすぐるような魅力と カリスマ性のある役者です。(劇中でもそこを指摘する少女がいますw) 見終わった頃には、エリオットの器の大きさに完全に惚れてるハズです! 70年代のNYの街並み、ファッション、インテリアも見ていて楽しいですよ。 ちなみに、当時ポーラ役のマーシャ・メイスンとニール・サイモンは夫婦でした。 |
渡辺桂子 グッバイ・ガール
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